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少林寺拳法とは | 実は最弱?本当に強い?終わらない議論に一声。


少林寺拳法は弱い。


今や格闘技界では一般的となったこの意見は、ネット上においても無数の賛同を得ています。
ただしそれに反する主張が少なからず存在することも事実!何より少林寺拳法といえば大学に専門学科が用意されている事からも理解できるように、日本武道の中ではかなりの有名どころです。
そんな少林寺拳法

強いのか?弱いのか?

その理由に加え、武道としての特色や歴史などもおまけ程度に紹介していきます。
多くの方に興味を持って頂ける記事と出来たら幸いです。よろしくお願いします。



1.少林寺拳法の実力



序論に結論を示すが当ブログのやり方です。
書いてしまいましょう。

Q.少林寺拳法は強いのか?










A.少林寺拳法は弱い。

めちゃくちゃ弱いです。


2.なぜ少林寺拳法は弱い?

『結局「最強の格闘技」って何? 』
https://fightblog.hatenablog.com/entry/2019/07/10/235343(工事中)

↑このページでも触れましたが、基本的に試合のない格闘技って弱いです。

「試合のない格闘技って何それ?」そう思った方も少なくないでしょう。
簡潔に説明すると、少林寺拳法合気道といった一部の武道・格闘技はそもそも「戦う」練習自体が存在しないんです。
つまりボクシングでいうスパーリング、空手や柔道でいう組手のようなものがない。

ではどうやって強くなるというのか?
そこで登場するのが「型」と呼ばれる独特の練習方法なんです。

シャドーボクシングって知ってますか?
何もないところに敵をイメージしながら、その「想像上の」攻撃を避けたり逆にパンチを打ち込んだりする練習なんですが...型は一見これに似ています。

シャドーボクシングの「動きが固定されたバージョン」とでも言うべきでしょうか。
例えば「敵のパンチを左手で防いで、同時に右手で殴り返す...その上で蹴りを放って、体勢の崩れたところに肘打ちを...」って具合に、決められた一連の動作を自分一人で行うものなんですね。

少林寺拳法はこういった「型」の練習こそ最も重要であると捉えており、実戦などは一切させずにただ毎日同じ動きを繰り返させているわけです。
挙げ句の果てには「試合」と称し、型の美しさ、表現力を試すダンス大会を開催...

こんなんで強くなれると思いますか?

様々な考えがあるでしょうが、答えは一つです。
ようは強くなれるはずがないんです。

サッカーボールなしでサッカーが上手くなりますか?ニンテンドースイッチなしでスプラトゥーン(古いかな?)が上手くなりますか?
なる訳ないですよね。格闘技だって同じなんです。戦う相手なしに戦いが上手くはなりません。

本来格闘とは単純なものです。防御にしろ攻撃にしろ、最短最速での行動が要求されます。パンチを受けるときは手ではたき落とす。頭を振って避ける。パンチをするときはただ踏み込んで、打つ。
それでも間に合わないからこそ、相手の視線や癖を見て、次の一手を予測しながら戦う訳です。

そんな最単純スポーツとでも言うべき格闘技の世界において、「龍王拳!ハイヤーッ」と見栄えのするジャンプ攻撃を連発するような少林寺拳法の型は、何一つの実戦性もない。そもそも人に殴られた事もない少林寺拳法の人間が「パンチをこれこのように受け止めて同時に〜」などと、戦い慣れた格闘家でも不可能な動きを出来ると信じて疑わないのが不思議でなりません。

武というよりは舞、ってやつですね。

そんな踊りを信じて修練する少林寺拳法家の方々に私はお聞きしたい。

どうしてそんなもので強くなれると思ったのか。


2.少林寺拳法に騙されてはいけない。


そんな最弱武道・少林寺拳法ですが、散々にこき下ろしたこの先に本題が待っています。
ここからは武道の強さというより、より内面的な部分にフォーカスを合わせていきましょう。

筆者は一度だけ、少林寺拳法の道院で体験をさせてもらった経験があります。
またこれとは無関係に少林寺拳法家の知り合いが数人います。

彼らと会話なりをすると、その異常なまでの自信家っぷりと好戦的な性格にいつも驚かされます。
なんというか、少林寺拳法という武道に対する信頼感が半端じゃないんですよ。

「あぁその蹴り方はムエタイですかね?うちではより実戦を意識していますから〜」

「ボクシングのパンチは軌道が簡単に予測できるので〜」

こんな事よく言われます。
まぁ実際スパー(試合形式)やってみると酷い有様ですが。正直に言えばジムのキッズクラスの一番やる気ない子の方がよっぽど強いですよ。
スパーが終わると彼らは大体こう言うわけです。

「いやぁグローブがあるとやりずらいなぁw」
「目潰しも金的も禁止されるとちょっとなぁw」

はい。
お前は一度も顔殴れてないのに目潰しとか正気か?

金的ってのは、コーナーで縮こまって泣きそうな顔してるさっきのお前みたいな奴にするもんだよと。

まあこんな事は私は言わないんですが。言えない鬱憤をこのサイトで果たしてるようなもんです。

しっかしこれが道院(少林寺拳法における道場のこと)の先生なんかだと、言いたい放題ですよね。
何しろ相手は格闘技のかの字も知らない素人門下生ばかりだから。
適当に他流派のことをこき下ろして、安い黒帯のオッサンに神妙な顔で頷かせておけば、何も分からない可哀想な道場生達は「すげえこの人」「すげえ少林寺拳法」ってな具合です。

少林寺拳法が人々を騙すのはこれだけじゃありません。
少林寺拳法に体験に行ってまず驚くのが、その黒帯率の高さです。
黒帯って知ってますか?一般的には、その武道をある一定のレベルまで修めたという証明になる、ライセンスのようなものです。
これが少林寺拳法だとものすごく簡単に取れちゃうんですね。
資格にしろ卒業証書にしたって、簡単に取れるものほど価値が無いってのは世の決まり事ですね。
武道の世界でも同じです。
あるショウリンジャー(彼らはこう自称するらしい)の知り合いに聞けば、少林寺拳法では黒帯までは100%確実に取れるらしいです。金さえ積めば。
むしろ審査に落ちた人間など見たことがないと。

私は子供の頃、空手や柔道の道場に見学体験としてお邪魔したこともありますが、黒帯の方は指導者を除きごく僅かでした。
その一人一人が、見事な技術と身体能力の持ち主であったように思えます。

少林寺拳法はというと...正直、ジムのキッズクラスの(以下略

私はこの道場を一目見たとき、ははあなるほどと思いました。
少林寺拳法家の持つ異様なまでの自信の源が、ここにあるわけだと理解したのです。
弱くても黒帯。やる気なくても黒帯。そのうえ一般の人々からは少林寺拳法だろうが空手だろうが、変わらない黒帯と囃し立てられる。
すごいねー貴方、見た目に似合わず強いんだねー、と。
きっと少林寺の方は、おのれは空手や柔道なんぞの黒帯よりよほど強いんだという様な洗脳を受けているでしょうから、この自己満足に歯止めがかかる事もありません。
でも、そんなものは妄想に過ぎないんですよ。
私は道場体験に行った時、そこの先生に言われました。

「キックをやめて、少林寺を始めないか?才能ある君なら、きっと黒帯になれるよ。」

なんだそれは。馬鹿にしてるのか?

3.少林寺拳法の歴史

最後にちょっとした面白話があります。
少林寺拳法って、実は日本発祥の武道なんです。

「嘘だ!」
と思いますよね。そこのあなたも騙されてます。
これが少林寺拳法の狙いなんです。
もともと中国の少林寺には、「中国拳法の少林拳」ってものが存在します。世界中で有名なカンフーの筆頭格ですね。
それとは全く無関係に、数十年前の武道家宗道臣なる男は少林寺拳法を作り上げました。
この命名が偶然であるはずはありませんよね?当時の少林寺拳法は中国の本家少林拳の名前を勝手に拝借し、日本で不動の「中国風拳法風ダンス」の地位を確立した武道なんです。そして商業的に元祖よりもずっと大きな成功を収めた今、彼らは少林拳に対し基金などをして過去を塗り潰す関係作りに努めているようです。

3.まとめ

如何でしたでしょうか?個別紹介というには偏った意見になってしまったかもしれません。が、これが私の本音です。少しでもこの似非武道による被害を減らしたい。強くなれると信じて少林寺拳法に打ち込む、可哀想な子供たちをこれ以上生み出したくない。そんな一心で執筆させて頂きました。

そして皆様は騙されないでください。偽物に、少林寺拳法に。

少林寺拳法 評価

強さ:☆
運動量:☆
指導レベル:☆
手軽さ:☆☆☆☆☆
安全性:☆☆☆☆☆