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語ろう!偏見格闘技論

合気道 | この謎に包まれた日本武道は本当に強いのか。格闘技経験者による視点

合気道ってなに?」
と聞かれて、答えられない日本人はまずいないでしょう。
かなり有名な武道です。
空手・柔道・合気道 って感じですよね。

しかし「合気道ってどんな武道?」と聞かれるとどうでしょうか。

うーん....

・達人のおじいさんがやってるやつ
・女子供でもマッチョを倒せるみたいなやつ
・相手の力を利用するみたいなやつ
・極めれば強いみたいな
etc...

こんな具合になります。かなり曖昧ですよね。結局どんな武道なのかと考えると、わりと結論を出すのに窮します。
空手だったら殴るやつだし、柔道だったら投げるやつなんだけど...
合気道??

ということで、今回はこの謎武道「合気道」について、具体的な技法・理念とその強さ、特色などについて解説していきます。これから合気道を始めようと考えている・あるいは迷っているような方に向けたアドバイスとなれば幸いです。
よろしくお願いします。


※筆者には合気道の経験が一切ありません。この記事はあくまで現代格闘技・柔道経験者による一つの意見となることをご理解ください。


1.合気道は強いのか

まず最大の論点についてです。


合気道で強くなれるのか。


これは、かなり難しいと私は思います。そもそも合気道は、
「強くなることを一切求めていない」ように見受けられました。

現在の合気道の存在意義といえば、一般的にイメージされるような「護身」や「肉体・精神の鍛錬」という意味合いはかなり薄れています。
もはや「歴史の勉強」であったり「文化の継承」と言った方が妥当だと思われます。


数十年前の設立当時ならいざ知らず、今の合気道は「弱い武道」の条件をことごとくコンプリートしています。詳細は後述しますが、ともかく

どれだけ高度な技法が存在していたとしても、実質的に今はもう失われている

と判断するしかない無数の材料が揃っているのです。

よって、合気道はただ「強くなる為・身を守る為」には決して始めるべきでないと結論付けます。



「そんなことはない!」と、この結論に疑問を持たれる方や、武道としての実力を度外視にして合気道について知りたいという方に向け、次項では合気道の具体的な技法・理念についての解説をしていきます。

2.合気道とは一体どんな武道なのか

合気道は、一口に言えば「組技武道」です。
つまり打撃(パンチやキック)の練習は一切行わず、相手を掴んで投げたり転がしたりすることだけを学ぶ、といった主旨の武道です。(護身術として考えるとかなり問題である気がしますが)
柔道や柔術の類と同様というわけですね。
合気道には「手刀」つまりチョップというのもあるにはあるんですが、これは手刀を刃物に見立て、素手の組技でうまく対処すべしという、あくまで約束組み手の「負け役」としての存在です。

では柔道や柔術に比べ、合気道がどういった特色を持っているのか。

なにより大きな相違点は、合気道について誰もが知る「相手の力を利用する」という理念です。

柔道であれば結局は力強さと素早さが技の質を決定しますが、合気道は相反するように「力はいらず、速さもいらず」といったスタンスをとっています。じゃあ何を要するのかというと、これが相手の力なんですね。

1.人体の構造を理解し〜
2.相手の重心移動を知り〜
3.相手の筋肉の操作を完全に把握したならば〜

結果、自分の力は大して使わずとも闘いを制する事が出来るというのです。


が、

これは実際には不可能に近いです。

前提となる、1〜3の部分が現実的ではありません。

本気でこんなことが出来る人間がいるとすれば、それは他流派をことごとく極め、人生を武道に捧げて生きる、天才的なボディイメージと想像力を持つ百年に1人の逸材...

くらいでしょうね。

そんな天才に、同じく合気道の全てを習得したような天才が指導をした場合だけです。

ちなみに、現在合気道界にはそのような神話的扱いを受けている人はいません。つまり、そんな本物の合気道を指導できる人間は存在しないということになります。




柔道や柔術との相違点その2。

合気道には試合が存在しません。

当ブログでは毎度のように述べていますが、試合を行わない武道はどこもかしこも弱いです。
その理由は、技術の進化が存在しないこと。
武道だけでなく、どんな競技にも完全な指導というのは存在しません。
ですから、武道を学ぶ時は必ず自分なりの自己解釈というものを伴いますが、多くの場合はこの正解不正解を「試合」という場において判別するようにできています。

逆に言えば、ある選手が「今までの教えよりこちらの方が良くないか?」と思ったならば、それを実践で試すことも可能なわけです。

合気道の場合、これがありません。
自己解釈も、間違った指導も、完全に投げっぱなしです。
結果、何が起こるのか。
「指導者自身も正しいかどうか分からないものを、そのまま弟子にコピペする」という形容しがたい流れが出来上がります。
また日本人というのは誰しも権威主義なところがありますから、弟子は師匠を全面的に正しいもんだと思い込みます。

結果、「形だけ」開祖や師匠だった達人と同じ動きをするが実のともわない、いっそ武道風ダンスといっても差し支えないような動きを学ぶことになりかねません。

分かりやすい例として「達人であっても背後からの気配実際に感じること不可能説」というものがあります。水曜日のダウンタウンです。
その内容は「安藤毎夫」なる合気道の達人を背後からデコピンハンマーでぶっ叩いて、防げるのか否かといったものでした。
出演者の方は「養神館 師範」という、合気道でも総本家と呼べるような団体の最高位です。
そのうえ彼は検証前、そんなものは簡単に出来ると豪語されていました。私は天下の合気道師範であるぞと。

そして結果、彼は女子高生に見事に後頭部を打ち抜かれて敗北・・・

問題は彼の合気道が本物かどうかではなく、合気道の最大流派である養神館が彼のような技術レベルの人間に「六段 師範」という大層な肩書を与えていたという点です。

もしこれから先、合気道に本当の実力者が現れたとしても・・・
合気道の技法が真に有効なものだったと判明しても・・・

運営母体が変わらない限り、先の安藤氏のような人を指導者として認めてしまうことには変わりがないわけです。
すると、これから合気道を学びたい人の視点からは「師匠が実力者なのか偽物なのかわからない」という状況になります。
これは合気道についてただ一つ否定のしようがない、明らかな欠陥といえるでしょう。



続きます。
合気道の三つ目の特色は、

あまりに特殊すぎる

というものです。


【格闘技・武道】強くなれないあなたが誰よりも強くなる方法1.
https://fightblog.hatenablog.com/entry/2020/05/01/195734

詳細はこの記事などに示していますが、本来武道や格闘技の強さとは網羅性に限ります。
網羅性というのは、汎用的な対応力の事です。
出来るだけ多くの状況に対応可能であることこそが格闘技の強さであると私は思います。
その点において、師範レベルの人間ですら一度もパンチを受けたことがないよという合気道界の在り方は、非常に視野が狭いと言わざるを得ません。

合気道の最大の強みは「特殊性」、つまり他流派からしたら見たこともない技術群を保有していることらしいですが、これがそのまま弱みにもなりうるということです。
よって、現代格闘技の世界に浸透した柔道・柔術と比べると、やはり実戦性には大きく劣るというのが現実です。


以上が、目立ってわかりやすい合気道の特徴でした。


3.合気道を学ぶ意味。

これまでに、合気道はその技術の特性上強くなるには向いていないよ、という話をしました。
これは本当に強さの面にのみ注目した話であって、上述したような歴史の勉強、文化の継承という点ではきっと合気道も大きな意義を持つはずです。

ところで、月に何千円という金、そのうえ長い時間を払って「文化の継承」したいですか?

誰しも最初は強くなりたいと入門して、そのままなし崩し的に仕方なく合気道を続けているのでは?

などとという疑問はさておき、強くなることを全く放棄するのであれば合気道はいい運動、体操になるはずです。

ただ一つ、あなたが「自分の弱さを捨てたい」だとか「自分や家族の身を守れる強さが欲しい」そう思うのならば、合気道界隈の甘言に絆されず、しっかりと自分を持ってMMAでも初めて欲しい・・・という話でした。


ちなみに実は筆者自身、合気道家に投げ飛ばされた事があります。格闘技の類いを何一つ学んでもいない子供の頃でしたが、柔道でいう大外刈りのような技で見事に転がされました。
そりゃあもちろん武道なんだから、強くなることには間違いないです。


以上、合気道に対する私の見解となります。
ご読了ありがとうございました。

初心者がスパーで強くなるにはどうすれば良いのか? | 誰よりも強くなる2


こんにちは。
今回は「強くないあなたが誰よりも強くなる方法」第二回として、初心者に向けたスパーリング(組み手)の攻略法について語っていきます。
具体的な攻防理論について話す事となります。よろしくお願いします。





1.現状のジムの指導システム、スパーリングは圧倒的に非効率という事実

では初めましょう。まず初心者である貴方はスパーリングに対してどんな記憶をお持ちでしょうか。

・一方的に殴られるだけ
・なぜか相手に手が届かない
・相手の動きが全く見えない
・練習した動きが全然できない

おそらくはこんなところかと思われます。本当に最初は誰もがこれらの感覚に陥ってしまいます。数回のスパーを経験してからジムを退会する人が多いようですが、考えればこんなもの何一つ面白くないんだから当然です。

安心してください。その無力感は貴方の責任ではありません。才能や根性や向き不向き云々の話では全くありません。
相応の技術を習得していないから出来ないだけなんです。

あんなにミット打ちをした、サンドバッグを殴った、教えられた通りの動きが出来るようになった。なのになぜ一発も当たらないのか。

それは、

殆どのジムの指導ではスパーリングに必要不可欠な要素についての教えが決定的に欠けているから。

ただこれだけの話です。よって今回からは、初心者が習得する事で覚醒したように強くなれるスパー必須要素の幾つかを理論とともに解説していきます。

現状のジムの指導システムで強くなるには多量の時間と苦痛、有り余る若さや才能を消費する必要があります。それでは無駄が多すぎるし、多くの人にとっては得るものも殆どありません。
本当になかなか強くなれないんです。

何故大金を回収するジムがそのような悪質な指導システムを採用するのか。
これは、そういった方式が営利団体としてのジム経営には最も適しているからです。簡単に言えば、一番楽に稼げるからです。

「とりあえず基本技だけ軽く教えるよ、ミットも数分間持ってあげるよ、じゃあとは適当にスパーでもしてきなさい。わからない事があったら一言ぐらいアドバイスするよ」

大体どこのジムもこんな調子ではないですか?冷静に見ればやる気がないにも程があります。ただこれにも理由はあって、そもそもジムの指導者はだいたいが元選手です。ジム側も指導方法なんかは教えたりしないし、学校教育のような体系化された指導法も存在しません。つまりただ強い(あるいは強かった)だけの人が初心者に技術を教えていることが殆どなんです。

指導法がないから指導もできない。そして、金さえ貰えれば指導する意味もない。
やる気のある若者がいたら、週6トレーニングで根性論的にあるていど鍛え上げて試合に出してやる。
指導者からしたら本当に楽でしょう。羨ましい限りです。

ということで結局、強くなるためには各々がよく考えて技術を身につけていく必要があります。
ジムトレーナーは授業をしてくれません。テストと採点をするだけです。
では次項から授業を始めます。

2.ともかく初心者が勝つ方法

前回、格闘技の強さとは網羅性であるよという話をしました。
初心者にはもちろん網羅性なんてありません。
スパーに慣れた人を前にして「次はパンチ?キック?どっちだ?うっ反応できない!」
といった風に後手後手に回ってしまうのは、セオリーや互いの位置関係、構え、重心などを材料にして相手の次の動作を予想する能力がないからです。一重に知識不足、網羅性不足です。

こちらから攻めても全てを捌かれ、どうしても攻撃が届かないような感覚に陥ってしまうのは、慣れた相手からすれば初心者であるあなたの攻撃パターンなんてとうに網羅済みだからです。

つまりスパーにおいて勝つ手掛かりとなるのは
・相手の行動を網羅すること
・自分を相手に網羅させないこと
この2つであると分かりますね。
そのうち前者はとても難しい、というかたくさんの努力と知識が必要になってきます。それでは主旨に外れてしまうので、今回は後者の「自分を相手に網羅させない」技術について話していきます。

結論から述べます。
相手にこちらの動きを網羅させず、警戒させて動きを鈍らせ、さらに上手くいけば強烈な一撃を叩き込めるかもしれない。そんな状態を作るため初心者が手に入れるべき最大の武器は、なんと

必殺技

です!!



馬鹿か?って思いましたか。必殺技なんてもん身につくんだったらそりゃ欲しいよと。それが難しいから知りたいんだよと。
ただ実際のところ、この必殺技を身につけていない人が本当に沢山いるんです。これさえあれば、という一点を知らない人がです。

必殺技って具体的に何なのか?

必殺技というのは、

予測できないコンビネーション

です。教科書に載っていないコンビネーションのことです。
ジャブを打たれたらストレートが来ると分かります。ストレートを打たれたらフックが来ると分かりますね。一度ご自身のスパー動画を撮影してみて下さい。おそらくは「簡単に予測ができる基本コンビネーション」をパラパラと放つことに終始しているはずです。
これ、相手からすると、後出しジャンケンをすれば良いだけの話になってます。それでは勝てません。
ということで本題です。
今回は、この必殺技を簡単に習得してしまいましょう。

3.必殺技の作り方

私の考える初心者用必殺技にはいくつかの条件があります。逆に言えば、その条件を満たす動作であればどんな動きも必殺技になり得るという事です。
その条件とは!

1.一気に間合いを詰める「飛び込み」か、相手の接近を待つ「カウンター」が最初の動作であること
2.最初の動作に対し、後に複数のパターンに分岐すること

この二つだけです。簡単に思えますよね。


本当に簡単です。そしてこのロジックに従えば、暇な時に幾らでも必殺技を思いつくことが出来ます。
が、簡単ですから試しに今作ってしまいましょう。

1.「飛び込み」か「カウンター」が初動であること

ですが、カウンターは慣れない人には難しいので飛び込みで統一してしまいましょう。さあスパーが始まりました、相手と自分はじりじり接近していきます。
ここで普通あり得ないくらいの遠間から飛び込みましょう。隙が大きいとか、上に跳ねてしまってるみたいな修正点は無視します。
おすすめはジャブか前手でのフックです。とにかく手を出しながら飛び込みます。これだけで相手はかなりビビってくれると思います。何しろ彼らは、初心者といえば「ギリギリ手が届く距離で基本技を打つだけ」のマシンだと思ってますから。
で、近づいたら『さらに踏み込みながら』体当たりでもする気分で、もう一発殴ってみましょう。今度は奥手(オーソドックスであれば右手)です。ここで

2.パターン分岐

を発動します。

本当に技自体は何でも良いんです。オーバーハンドとかアッパーみたいな珍しいやつにしましょうか。
とにかく右手を使う技で2〜3種類考えてください。
それを打つだけです。
二種類のパターンがあれば1/2、三種類のパターンがあれば2/3の確率で当たっちゃいます。何度も本当に当たります。
えっ!?って驚くぐらい当たります。
ジムのスパー上級者なんてそんなもんです。
さらにこの後、もっと良いことが起こります。

スパー相手(こ、こいつ...当て勘と気合が半端ねえ...!)

と勝手に勘違いしてくれんですね。
何故かは分かりませんが、人は思いがけない攻撃を喰らうと=当て勘がすごいと捉えるらしいです。
さらに急接近してくる物に対して恐怖を感じるんですね。
おかげで後のスパーがすごくやりやすくなります。ビビってくれるから。

これが必殺技の効果です。興味を持って頂けたでしょうか。
要約すると、飛び込みながら一発→さらに踏み込んでもう一発(複数パターン用意)だけです。これで戦えるようになります。

という事で、今回はここまでとなります。是非ともこの必殺技もどきを習得して、コロナ明けには上級者を殴って来てください!

そんなんじゃアバウトすぎてよく分からんわ!という方は、次回「プロ格闘家をパクる」というテーマでより簡潔な必殺技の解説をさせて頂きますのでぜひご一読ください。

ではでは今回も、ご読了ありがとうございました。

【格闘技・武道】強くなれないあなたが誰よりも強くなる方法1. 『強さとは』

こんにちは。
今回から数回に渡って、題通り「格闘技で強くなる」具体的な方法論を記していこうと思います。
あまりに漠然としたテーマですが、大本を辿ればたった二言です。

更にこの方法を実践すれば、あなたは今より圧倒的に強くなることができます。初心者から上級者、才能のかけらもない方から天才まで、確実にです。
あるいは誰よりも強くなる事だって不可能ではありません。

というか。
今から説明する話は、トップ選手達の中では常識であったり、感覚で理解しているとされるものです。それくらいある意味では当然の話でもあります。

しかし多くはただ物凄い練習量でだんだんと身につけたものであったりもするのです。よって指導者も言語化できず、ジム生に昔の自分が課せられたのと同じような「超大量練習型」昭和の指導を行うわけです。

馬鹿馬鹿しい話ですね。
私はより効率的に練習する為に試行錯誤を重ねました。なにぶん頭も良くなかったので時間はかかりましたが、否応なしにだんだんと昨今の格闘技・武道界隈の指導の異常性、非効率性が分かってきます。実際、今の指導のレベルの低さは半端じゃないです。

だから是非ここで勉強して頂ければ幸いですし、それがあなたを強くするという絶対の自信もあります。よろしくお願いします。
ということで初回が始まりますが、テーマは「強さとは何か」です。ここが分からなくては何もありませんからね。

※この第一回の記事は少々曖昧というか、具体的な方法論には一切触れていないものとなっています。「とにかく実際に強くなる方法を教えてくれ!」という方はまず第二回から読んで頂ければ幸いです。

第二回↓
https://fightblog.hatenablog.com/entry/2020/05/03/145901

1.格闘技の強さとは何なのか


ドラゴンクエストなどのRPGで言えば強さとはすなわちキャラクターのレベルだとか、装備の良さの事ですよね。
格闘ゲームだったら反射神経が優れているとか、パターンを良く覚えている、手先が素早いことなんかが主なはずです。

これが格闘技・武道においては何なのか?
急に誰も分からなくなるんですね。
指導者に聞くと技術だのフィジカルだの慣れだのと仰りますが、そんな事は当たり前なんです(笑)
本質的に自分がどうやって強くなってきたのか、初心者をどうやって強くするのか、分かっていない人があまりに多すぎます。

格闘技における強さなんてものは結局は単純で、つまり

網羅性とタイミング

に過ぎません。

網羅性とは、攻防のパターンや試合運びの選択肢をどれだけ持っているかというだけのことです。
重要なのはほとんど前者ですね。例えば、パンチの防御しか知らない人は蹴られると弱い。パンチと蹴りの防御を知っている人は蹴られても対応できる。技術の網羅性が高いということです。

タイミングは広義の網羅性に含まれるものですが、独立して大きな意味を持っているのであえて分離しました。これは相手の動きに自分の動きを合わせる能力のことです。

よく「最強格闘技は!」といった議論が展開されますね。個人の資質によるだのなんだの曖昧な答えばかりですが、事実簡単に決める事ができます。やはり「網羅性が高い事」これだけです。つまり総合格闘技と言うべきでしょうか。
この網羅性という概念はどこまでも拡大縮小が可能で、最強格闘技の例のように大まかな話だけではなく、個々の技自体に対しても適応が可能です。

例えば「右ストレートパンチに対する防御」に絞って考えると、受け手としてはダッキングやヘッドスリップ、パリングなどの選択肢があるわけです。「右ストレート」に対してどれだけの対処法を持っているか、まさに網羅性ですね。
攻め手からすれば、相手がどんな防御法を選択するのか、それにどう応じるべきかという選択の余地が存在します。網羅性が高い人はこの時最適解を実行することが出来るのです。

あなたがストレートを打つ時、どれだけの状況を想定できるでしょうか。相手はヘッドスリップの後に右フックを返してくるかも知れませんし、パリングしつつ逆の手でストレートを返してくるかもしれません。もちろん全く違う反応がある事も考えられます。
ただ明確に言えるのは、既出のパターン、つまり誰しも習うもののどれか一つ、またはその混合でしかないという事です。
つまり相手はこちらが予想しうる行為の必ずどれか一つを行ってくれるということです。これを知らない人がかなり多いですが、非常に重要なことです。

初心者がスパーリングをするとき、何をすればいいか分からない感覚に陥りますよね。でも回数を重ねるごとにだんだん分かってくる。これは実践によって網羅性が高まった事を示していますが、ではどうして回数を重ねると上手くなっていくのか。
まず誰しも初めて見る技は喰らいます。だから初心者は相手の技を全部喰らいます。そうして対策を教えてもらったり、目が慣れることによってだんだんと対処法を網羅していくんですね。

だったら最初から予習してしまえば良くない?

というのが当ブログの考え方です。

格闘技ジムや道場の指導を学校の数学教師に例えると、
「とにかく問題集を解かせて⚪︎×つける、解き方はほとんど教えないが聞かれたらちょっと教えてやる」といった感じです。

馬鹿か?って思いますね。こんなクソ教師いたら即解雇決定ですよ。ただ格闘技の世界ではそんなものが許されてしまうということです。

だから当ブログは、その「テストしかしない授業」=ジム練習に対して予習の形となる「講義系参考書」のような記事を書いていきたいと思います。

大学受験で言ったら青チャートですね。これ全部網羅すればだいたい勝てる、そんな記事作りを目指します。

では、わりと書いたので今回はここまでとします。
次回は「初心者がスパーで上級者と戦いを成立させる方法」です。具体的にはとにかく上級者を警戒させて、せめぎ合いの形を取れるようにする方法について書こうと思っています。
始めたばかりなんて一方的に殴られるだけで何も勉強になりませんからね。

では御読了いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。


第二回「初心者がスパーで強くなるにはどうすればいいのか?」更新しました↓
https://fightblog.hatenablog.com/entry/2020/05/03/145901

空手流派の選び方 | 空手ってどんな競技?強くなれるのか?格闘家の視点から分析します

強いってかっこいいなあ。
僕にも悪者から人を守れるような強さがあったらなあ。
格闘技始めてみようか。
どれがいいかな。ボクシング、MMAムエタイ...
でもやっぱり日本人なんだから、空手で強くなろや!
漫画とかで色んな格闘技に勝ってるし!きっと空手は強いはず!
おーん、家の近くにある道場は...松濤館流?最大流派だって。
よし!入門だ!






待て待て待て待て。

強くなりたいですか?何者にも侵されない強靭な精神を身に付けたいですか?あるいは喧嘩に勝ちたい?

なら即断即決で空手道場へ入門する前に、一度この記事を読んで下さい。きっと求める場所に入門できるはず。

今回は空手界に乱立する各流派の強さ、特色、また目的にあった選び方を個人的な意見としておおまかにお伝えします。
これから空手を始めるという方の選択の一助となれば幸いです。


紹介する空手流派

いざ空手を始めようと考えると、まず最初に立ちはだかる壁が無数の流派の存在です。似たり寄ったりならまだしも、野球とゲートボールほどに内容も競技目的も違うものばかりで、多くの方が戸惑うかと思われます。
このサイトではこれら大量の空手流派をあくまで「性質、内容」において四つに区別し、その強さを基に各個解説していきます。

一覧:

伝統派空手系(松涛館流、剛柔流糸東流和道流)
・フルコン系(極真、新極真、正道会など)
沖縄空手
・空手を捨てた空手(大道塾士道館新空手系)


まずは大まかに分類しました。近所の空手道場を調べれば、大体がこれらの流派のどれかに該当するはずです。もし仮にこのどれでもない流派、系の道場であった場合は警戒してください。
というのも、武道や武術の世界には、何も知らない素人が見栄や金を目的に新流派を立ち上げる、といった事が横行しているのです。
マイナーな流派名であればあるほど、そういった詐欺集団である可能性が高くなります。

そんな怪しい団体は排除したとして。
実際のところ、この4グループの中で強くなりたいならどれを選ぶべきか?

初めに結論を述べる事となりますが、これは明確です。

空手を捨てた空手>>>>越えられない壁>>>>フルコン系空手>>>>超えられない壁>>>>伝統派空手>>>>超えられない壁>>>>沖縄空手≒何もしない

こんな具合でしょうか。


それでは、次項から各流派群ごとに解説します。

伝統派空手系(松涛館流、剛柔流糸東流和道流)

「空手」といえば伝統派空手、そう言ってもいいほどのメジャー流派です。

伝統派空手系の競技人口は7000万人。
次点のフルコン系は2000万人。

競技人口を見れば、他流派より圧倒的に栄えていることが分かります。

営団体もほぼ統一されており、近年ではオリンピック競技に採用されるなど対外的なコミュニケーション力、宣伝力も兼ね備えた非常に安定した団体と言えます。

その強さは?

はっきり言って、弱い。
自分より小さい喧嘩慣れしたヤンキーに勝てるかも怪しいレベルです。
それもそのはずで、伝統派空手は別名寸止め空手。攻撃を寸止めする空手です。

寸止め??

寸止めします。伝統派空手は本当の意味で「攻撃を相手に当てない」空手なのです。
その為「一撃必殺」の理念を掲げてはいますが、バチバチと殴り合うフルコン系などには明らかに大きな実力差を開けられています。
その代わり、オリンピックに採用されるほどにまで競技性を発展させ、安全な武道として女性や子供にも大人気。ある意味では最も成功した流派といえます。
ただ、本当に弱い。女性が路傍の護身術などに使うには無理があります。しかしあくまで運動、スポーツとして行うならばそれも問題なく、おそらくは非常に楽しめる流派です。

強さ:2/5
安全性:4/5
対象:安全なスポーツを楽しみたい方

フルコン系(極真、新極真、正道会など)

上述の伝統派空手に対し、実戦性を求めた空手家達によるアンチ的な存在として成立したのが極真館を始めとするフルコン系空手です。
フルコン(=フルコンタクト)の名を掲げる通り、寸止めに過ぎない伝統派空手と違い相手を本気で殴り蹴る、より喧嘩や実戦に近い競技ルールが売りの流派です。別名は喧嘩空手。
といっても全面的に伝統派空手に優れているというわけでは決して無く、実戦化の代償としてある大きな欠点が存在します。
それが「顔面パンチが禁止」ということ。
格闘技における最強の技は常に顔面パンチです。極真空手はグローブをつけない素手素足の攻防を採用したことと引き換えに、顔面パンチという素手で扱うには危険すぎる技を放棄しました。
しかし顔面パンチが使えないというのは実戦や喧嘩においては決定的な弱点です。
ほかの格闘技は殴るときも蹴るときも、前後左右に移動する時ですら顔面パンチを意識しています。顔面パンチを常に考えた身体操作を常時行なっているわけです。
フルコン系空手にはそれがありません。
これが意味することは、例えば顔面パンチのあるキックボクサーなどからしてみれば、彼らはあまりに与しやすい獲物であるという事です。
フルコン系の空手家が蹴りを放った瞬間、パンチを打った瞬間、前へ踏み込んだ瞬間、あるいは安全な距離へと逃げようとした瞬間。全ての行動が、キックボクサーへ格好のチャンスを与えることに直結します。つまり、絶対に勝てないのです。
素人相手の喧嘩ならこんな心配は不必要でしょう。
しかし「格闘家」という人種に対し、フルコン空手は絶望的に相性が悪いのです。
これがフルコン系空手の弱みです。

ただ、これは当たり前ですが、この流派は「顔面を打たれない」安全な空手という訳でもあります。これは中々に大きなメリットで、「後遺症の残るような大怪我は絶対にしないという保障付きで」素人より圧倒的に強くなれる、唯一の競技がフルコン系の空手なのです。
つまりよく言えば、安全性と実戦性のいいとこどりをした流派といえますね。
悪く言えば、どっちつかずでもあります。

また、女性が護身術として学ぶのは悪くないと思いますが、どんな暴漢にも絶対に負けない強さが欲しいならば少々不足かもしれません。

強さ : 4/5
安全性 : 2/5
対象 : 素人〜喧嘩慣れした素人レベルに勝ちたい人

沖縄空手

これはあまり詳しくないのですが、一切試合を行わず、木の板や空気を毎日殴り蹴るといった趣旨の流派のようです。
実戦性は皆無と言っていいでしょう。どちらかと言うと生け花や茶道と同種の存在であるように思えます。
厳密には空手ではなく、その前進となった沖縄の武術であるとの事です。
オリエンタルな気分に浸りたい人、人とは少し違う事を学びたい人などにオススメです。

強さ : -/5
安全性 : 5/5
対象 : 物好き

空手を捨てた空手


変化を重ねた結果として空手の範疇を外れてしまったような流派です。
特色はそれぞれありますが、どれにも共通して言えることは「空手の看板を掲げた現代格闘技」である事、そして非常に実戦的である事の2点です。

それもそのはずで、

空手よりボクシングのパンチの方が強い→ボクシングの打ち方に変えよう!
空手よりムエタイのキックの方が強い→ムエタイの打ち方に変えよう!
空手よりレスリング、柔道の投げの方が強い→レスリングや柔道の投げに変えよう!

テセウスの船よろしく、後に残るのは空手の看板だけだったという具合です。

もはや空手と言えるのか?
実際、先に流派の一つの大道塾などは空手を名乗る事をやめ、独自の武道団体として運営しています。

ところが練習生の立場からしてみればそんな立場上の複雑さなど関係なく、ただ強いという事実があるだけです。うまい戦略ですね。
空手を始める根本的な理由には「強くなりたい」という感情があるでしょうが、実際には「道着を着たい」など形に憧れる方も多い。両者のニーズを正確に捉えた良いとこ取りの流派です。

しかしどの流派も団体規模や歴史の浅さが欠点となり、結局のところ現代格闘技には技術、実力などで一定の差をあけられているのが実情です。より純粋に強くなりたいならばMMA(総合格闘技)、キックボクシングなどをお勧めします。

それでも、武道の中では圧倒的に強い。現在のプロ格闘の世界にそれ単体で挑むことの出来る唯一の流派グループがこれら「捨てた空手」達といえます。
そりゃあ、プロ格闘の技を輸入しているのだから当然なんですが。

強さ : 5/5
安全性 : 1/5
対象 : なにより強くなりたい人

総括

以上、空手流派の選び方でした。
記述したように、強さだけを選択理由にするならば意外なほどに明確な差、基準が存在します。
もちろんスポーツとしてみればどれも素晴らしい競技レベルの流派ばかりです!
ご精読ありがとうございました。

テコンドー | 強いのか?経験者が空手・キックボクシングとの違いから解説します


世界に誇る東洋文化の発祥地、東アジア諸国
和食や中華料理、独特の建築様式。他にも日本や中国の生み出した文化の数々は、今もなお国際社会に高い評価を得ています。
それは格闘技の世界にあっても変わりません。恐らくは大昔の中国に端を発した所謂「武術・武道」の概念。
とかく「競技性」に牽引されてその本質を変えてしまうことの多い格闘スポーツの世界ですが、武道や武術の実戦を求める姿勢は今も競技者たちに忘れてはならない根源として強堅なテーマを与えているでしょう。

まあそんな中にあって、良く言って何かと奇妙な話題に飽きない国の武道があります。

大韓民国北朝鮮

今回はこの二国を起源とするスポーツ武道・テコンドーを詳細に分析します。
主にテコンドーをこれから学ぼうか考えている人にとって、有益な記事となるよう執筆させて頂きます。

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1.テコンドーとは

科学の武道。パクリ空手。あるいは脚のボクシング。
至る所で妙な異名をとる武道のテコンドーですが、一体何者なんでしょうか。

一言で言います。


空手のパクリです。

パクリが変化を重ねて独自性を獲得したものです。

いきなり辛辣かもしれませんが、テコンドーを知るにあたっては第一にここを押さえておいて下さい。とても大切な事です。

テコンドーとは、第二次世界大戦後に一人の朝鮮半島出身の空手家「崔泓熙」が生み出した空手の亜流です。
もともと崔泓熙は空手を朝鮮に普及するつもりでいたが、国民の反日感情愛国心を考慮した結果、独自の武術として売り出す事にした、というのが発祥の経緯のようです。よって草創期のテコンドーは名を変えただけの空手と差異ないものでした。この時テコンドーは「北朝鮮の武術」として発生しています。

日本でテコンドーが今一栄えない、謎の格闘技のように振舞っているのはこの辺りに理由がありそうですね。武道をやるとして、テコンドーより空手を選ぶのが自然な発想です。

しかし世界的に見るとテコンドーの競技人口は空手や柔道のそれを大きく上回っています。

2.テコンドーの競技性質

テコンドーの異名に足のボクシングというものがありましたが、言い得て妙な表現です。
テコンドーには大きく分けて二つの流派があります。韓国のWTFテコンドー、北朝鮮ITFテコンドーですが、そのルールを簡単に説明します。

北朝鮮の流派:ITF

・蹴りやパンチを相手に当てると1点。
・一部の高難度な技は2〜4点。
・連続パンチは二発まで、ジャブとストレートのみ。
・本気で攻撃してはいけない。
・下半身に攻撃してはいけない。
・背面に攻撃してはいけない。
・時間までにより高得点をとった者の勝利。

韓国の流派:WTF

・蹴りやパンチを相手に当てると1点。
・一部の高難度な技は2〜4点。
・胴体、頭部に防具を付けて試合する。
・下半身に攻撃してはいけない。
・背面に攻撃してはいけない。
・顔面パンチは禁止。
・時間までに高得点を取るか、相手をKOした者の勝利。


ざっとこんなところです。
共通した大きな特徴が、ポイント制であるという事、パンチの制限が大きい事、そして安全性をとくに意識しているという事です。

ここでキックボクシングのよくあるルールを見てみましょう。

K-1ルール

・キック、パンチでの攻撃が可能。
・相手をKOするか、3ラウンド戦った後に判定で決着。


非常にシンプルです。ボクシングだとか、いま有名な総合格闘技も使用する攻撃手段は違えど同じようなコンセプトで試合を行なっています。

この違いから分かるのは、そもそもテコンドーは「強さ」を追い求めた武道ではないという事です。
テコンドーの勝利条件にKOというものが一応ありますが、顔面パンチを禁止され、そのうえ剣道以上の堅固な防具に身を包んで行う試合では、KO決着などほぼありえません。

こうして、例によって結論付ける事が出来ます。

Q.テコンドーは強いのか?

A.比較的弱い。

そもそもテコンドーは厳密には武道ではありません。跆拳道と表記するにもかかわらず武道ではありません。
正式には「武道スポーツ」であるとの事です。
何が違うの?と思われるでしょうが、これが大きな意味を持っています。
言い換えれば「テコンドーは武道の形をとったスポーツである」という事になります。本来武道であった空手からの変更点でもあります。
ようは「戦うためのもの」として設定されていないのです。

3.テコンドーで強くなれない技術的理由

「テコンドーの試合ルールが実戦的ではない事はわかった!でも本来は殴り合いの技術なんだから、しっかり学べば強くなれるんじゃないか?」

そう思った方が多いはずです。これからテコンドーが弱い理由を技術の面から紐解いていきます。

・打撃が弱い

根本的な理由はこれです。そもそもテコンドー選手はルール上強力な打撃を放つ必要がないわけですが、特に試合などで結果を出した有名選手などは正に「素早く何度も当てるための蹴り」に特化しています。腰を入れて蹴るほど、強く力んで蹴るほど、全身を連動させて蹴るほど動きは大振りになっていきますが、テコンドーはその逆を行っている訳です。
多くの場合、そういった選手が後に指導者となり若者に速く弱い蹴りを教えます。本当に強い打撃を持ち試合ルールに迎合しない、実戦的な選手は真っ先に敗北して淘汰されていくのです。
結果、テコンドーは年を重ねる毎に弱くなっていきます。

・打ち合えない

テコンドーのルールはポイント制、手技は制限だらけ。
よって試合は殆どが足による遠距離の攻防となっています。
点数の稼げない手技を学ぶより、蹴りの技術を少しでも高めた方が試合に勝てるのです。よってここでも指導の話に帰結しますが、殆どの道場ではろくに手技を学びません。ワンツーパンチを30回ほど繰り返せば満足です。
ところで知識のある方はお分かりでしょうが、ボクシングに限らず殆どの格闘技では顔面へのパンチが最強の技として扱われています。キックボクシングですら、蹴りはパンチを当てるための準備といっても過言ではありません。
その中で、ルール上手技が不必要であり、それを学ぶこともないテコンドーは弱いのです。
個人的には格闘技で最も大切な技術はパンチに対する防御技術だと思うのですが、テコンドーの場合指導者すらパンチが出来ないのだからその防御技術など学べるはずもなく、まして格闘家と殴り合うなど夢のまた夢ですね。

・なんというか型がありえない

ここは特にITFテコンドーの話になりますが、これはもう...本当に、なんというか型がありえないんです。
型とは何か、ようは踊りのように決まった動きを繰り返す練習です。一人でパンチ→キック→何やらと、同じ動きを繰り返していれば対人戦の場でも同じように動けるはず、という趣旨のものです。
どんな武道にもだいたい存在する「型」ですが、テコンドーのそれは馬鹿馬鹿しいにも程があるというか、ふざけているとしか思えないんです。これは4番で詳しく説明します。
動画のURLを載せておくので見て頂くのが早いと思われます。

『Do-san tul』https://m.youtube.com/watch?v=WqUy-MeFSJs
『Chon-ji tul』https://m.youtube.com/watch?v=pRbmNys1tKI&list=PL922645D8CA319CEA&index=4&t=0s

・妄想の科学

最後に、テコンドーの持つ最大の特徴として、「サインウェーブ」という考えがあります。
高校卒業者ならなんとなく察しがつくでしょうか。
数学の三角関数などに出現したsin、ようは正弦波です。これを殴り合いに応用しようというのです。


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一体どんなインテリかと思いきや、実際には拍子抜けです。簡単に説明すると
「正弦曲線のようにふわんふわん上下しながら攻撃する事で、落下の力を攻撃の威力に加える事ができる」というものです。
意味わかりましたか?
ようはうんと背伸びして、そこから身体を落としながら相手を蹴ったり殴ったりすれば、重力が加算される分強い攻撃を放てるというのです。これをテコンドー最大の武器として、型や板割りなどあらゆる場面で修練します。



もはや馬鹿としか言いようがありません。
創始者はこれをもって「テコンドーは科学的な武道である!」と息巻いていたようですが、なんとも。
彼に聞きたい。

ベクトルの分解って知らないですか?

高校物理基礎やってますか?

恐らくはないでしょう。

まあ気持ちは分かるんですよ。確かに背伸びから落ちながらパンチを打つと、「なんか強くなった感」が味わえるんです。これは落下の衝撃が全身に伝わっているのをパンチの威力だと勘違いしているんです。

しかも創始者は「サインウェーブの発見によって空手の6倍の威力を生み出すことに成功した!」とほざいたらしいです。

いやあ〜。
実際には目一杯多く見積もって0.7倍くらいでしょうか。
あと背伸びしているうちに殴られますよ。
むろんこの馬鹿げた理論を試合に使う選手は皆無です。

という事で、以上がテコンドーが弱い技術的理由でした。次の項から唐突ですが、テコンドーの良さを語っていきます。

4.テコンドーの強み

テコンドーが弱い弱いと言い連ねましたが、ただ弱いだけではここまで世界に名だたる一大スポーツとして発展しているはずがありません。テコンドーにはある強力な武器があります。
それが「変則技」です。

かかと落としや跳び後ろ蹴り、旋風脚などまるでアクション映画のように派手な技の数々をテコンドーは持っています。
よく見栄えがいいだけの踊りだと言われるこれらの技ですが、実は中々馬鹿に出来ないんです。

というか明らかに強いです。

K-1アンディ・フグUFCチャンピオンのアンソニーペティスなど、テコンドーをプロ格闘技に有効活用した選手も多く、実績も十分。

今強くなりたい人がテコンドーを学ぶ理由といえば、これが大きいと思われます。


【2019】衝撃ノックダウン KO集【キック】2019 KICKBOXING BEST KNOCKOUTS MUAITHAI HIGHLIGHTS
https://m.youtube.com/watch?v=4R6eDwl_DrY

5.テコンドーと空手、どちらを学ぶ?

これは難しい話ですが、一般に空手として扱われる4大流派、いわゆる寸止め空手と比較するならテコンドーの方が優れています。
寸止め空手とはその名の通り、攻撃を寸止めする空手です。相手に一切のダメージを与えないんです。さらに攻撃の差し合いをするたび逐一仕切り直しをします。ここを知らずに空手を始めてしまう方がいますが、よく考えてください。もちろん安全を期するなら空手がより良い選択です。
強くなりたいならば、そういった古い空手に対してテコンドーは幾分か優れています。審判の頻繁な介入もなく、寸止めでもない。とくにITFテコンドーは顔面パンチもあり空手に比べると圧倒的に強いです。

しかしたんに強くなりたいというならば極真空手新空手に代表されるフルコンタクト(=本気で殴り合う)空手を学ぶべきでしょうし、究極的に言えば競技人口や規模が圧倒的な現代格闘技、つまりキックボクシングや総合格闘技を選ぶのがベストなわけですからやはり難しい選択です。

6.総括

辛辣な話もありましたが、試合もあり強力な技もありと、少林寺拳法合気道に比べると明確に強く優れた武道であることは否定のしようがありません。
スポーツや運動不足解消、路傍の喧嘩や護身術としてなら十分。格闘技としてもキックボクシングなどを習得した上で学ぶなら非常に有用な技術ばかりです。
昨今の複雑な文化事情もありますが、個人的にはおすすめの武道の一つです。
以上、テコンドーの分析でした。

武道の強さを論じるなど不毛、という意見

こんな言葉を聞いたことがありますか?


「野球とサッカー、どちらが強いかは決められない。意味がない。ルールに基づいて練習するだけだ」


要はこれ、武道などにおける流派の強さを議論する人達を揶揄した言葉です。
「サッカーはサッカーの練習、野球は野球の練習、〇〇拳法は〇〇拳法の練習をしている。強さなどでは測れない...」

そんな意味らしいですね。なんとも納得させられる感じがします。この考えが正しいのでしょうか?

私はそう思いません。

例えばこの言葉の前提、サッカーと野球、どちらが強いか?という話。


サッカーに決まっています。

第一にサッカーは人間同士で対面する、動きを読み合う攻防があります。またボールを蹴る動作は格闘における「キック」に通じますね。

これに対し、野球では人対人の攻防は殆どありません。バットを振る動作も、ボールを投げる動作も、それを捕る動作だって格闘に活かせるものは何一つありません。

但し、武器を使用して良いというルールでは多くの場面で野球に軍配が上がるでしょう。
野球選手の投擲は殺人的ですし、バッティングはいうまでもありませんから。


と、私はこのように分析します。
これも「喧嘩」やら「実戦」と呼ばれるある種のルールに基づいた思考です。

武道や武術、格闘技だって同じであると思うわけです。

もちろん、伝統派空手は拳を入れない、極真空手は顔を殴らない、少林寺拳法は戦わない。
そういった流派ごとの差異はあって、各々がそのルールにおける強さを求めて練習しています。


じゃあ実戦ではどうなの?


この質問に対して「ルールが違う!」など言ってしまっては、話が成立しません。

ムエタイは元を辿れば軍隊格闘術、空手は路上の戦闘術、少林寺拳法は護身術。

どれだって強さを求めるものに他なりません。
だからこそ今から武道・格闘技を始めようと言う方が、その強さを選択基準の一つにしようとする。
今修練している人々が、自分の流派に疑念を持つ。


そんな時、困る人達がいますね。
実は弱い人達です。

私見では、最初に示した言葉を述べるのは殆どが「一般的に弱いとされる」流派に属する方々です。


絶対に、騙されないでください。


以上です!!!

少林寺拳法 | 実は最弱?本当に強い?終わらない議論に一声。


少林寺拳法は弱い。


今や格闘技界では一般的となったこの意見は、ネット上においても無数の賛同を得ています。
ただしそれに反する主張が少なからず存在することも事実!何より少林寺拳法といえば大学に専門学科が用意されている事からも理解できるように、日本武道の中ではかなりの有名どころです。
そんな少林寺拳法

強いのか?弱いのか?

その理由に加え、武道としての特色や歴史などもおまけ程度に紹介していきます。
多くの方に興味を持って頂ける記事と出来たら幸いです。よろしくお願いします。

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1.少林寺拳法の実力



序論に結論を書いてしまうのが当ブログのやり方です。
書いてしまいましょう。

Q.少林寺拳法は強いのか?










A.少林寺拳法は弱い。

めちゃくちゃ弱いです。


2.なぜ少林寺拳法は弱い?

『結局「最強の格闘技」って何? 』
https://fightblog.hatenablog.com/entry/2019/07/10/235343(工事中)

↑このページでも触れましたが、基本的に試合のない格闘技って弱いです。

「試合のない格闘技って何それ?」そう思った方も少なくないでしょう。
簡潔に説明すると、少林寺拳法合気道といった一部の武道・格闘技はそもそも「戦う」練習自体が存在しないんです。
つまりボクシングでいうスパーリング、空手や柔道でいう組手のようなものがない。

ではどうやって強くなるというのか?
そこで登場するのが「型」と呼ばれる独特の練習方法なんです。

シャドーボクシングって知ってますか?
何もないところに敵をイメージしながら、その「想像上の」攻撃を避けたり逆にパンチを打ち込んだりする練習なんですが...型は一見これに似ています。

シャドーボクシングの「動きが固定されたバージョン」とでも言うべきでしょうか。
例えば「敵のパンチを左手で防いで、同時に右手で殴り返す...その上で蹴りを放って、体勢の崩れたところに肘打ちを...」って具合に、決められた一連の動作を自分一人で行うものなんですね。

少林寺拳法はこういった「型」の練習こそ最も重要であると捉えており、実戦などは一切させずにただ毎日同じ動きを繰り返させているわけです。
挙げ句の果てには「試合」と称し、型の美しさ、表現力を試すダンス大会を開催...

こんなんで強くなれると思いますか?

様々な考えがあるでしょうが、答えは一つです。
ようは強くなれるはずがないんです。

サッカーボールなしでサッカーが上手くなりますか?ニンテンドースイッチなしでスプラトゥーン(古いかな?)が上手くなりますか?
なる訳ないですよね。格闘技だって同じなんです。戦う相手なしに戦いが上手くはなりません。

本来格闘とは単純なものです。防御にしろ攻撃にしろ、最短最速での行動が要求されます。パンチを受けるときは手ではたき落とす。頭を振って避ける。パンチをするときはただ踏み込んで、打つ。
それでも間に合わないからこそ、相手の視線や癖を見て、次の一手を予測しながら戦う訳です。

そんな最単純スポーツとでも言うべき格闘技の世界において、「龍王拳!ハイヤーッ」と見栄えのするジャンプ攻撃を連発するような少林寺拳法の型は、何一つの実戦性もない。そもそも人に殴られた事もない少林寺拳法の人間が「パンチをこれこのように受け止めて同時に〜」などと、戦い慣れた格闘家でも不可能な動きを出来ると信じて疑わないのが不思議でなりません。

武というよりは舞、ってやつですね。

そんな踊りを信じて修練する少林寺拳法家の方々に私はお聞きしたい。

どうしてそんなもので強くなれると思ったのか。






2.少林寺拳法に騙されてはいけない。


そんな最弱武道・少林寺拳法ですが、散々にこき下ろしたこの先に本題が待っています。
ここからは武道の強さというより、より内面的な部分にフォーカスを合わせていきましょう。

筆者は一度だけ、少林寺拳法の道院で体験をさせてもらった経験があります。
またこれとは無関係に少林寺拳法家の知り合いが数人います。

彼らと会話なりをすると、その異常なまでの自信家っぷりと好戦的な性格にいつも驚かされます。
なんというか、少林寺拳法という武道に対する信頼感が半端じゃないんですよ。

「あぁその蹴り方はムエタイですかね?うちではより実戦を意識していますから〜」

「ボクシングのパンチは軌道が簡単に予測できるので〜」

こんな事よく言われます。
まぁ実際スパー(試合形式)やってみると酷い有様ですが。正直に言えばジムのキッズクラスの一番やる気ない子の方がよっぽど強いですよ。
スパーが終わると彼らは大体こう言うわけです。

「いやぁグローブがあるとやりずらいなぁw」
「目潰しも金的も禁止されるとちょっとなぁw」

はい。
お前は一度も顔殴れてないのに目潰しとか正気か?

金的ってのは、コーナーで縮こまって泣きそうな顔してるさっきのお前みたいな奴にするもんだよと。

まあこんな事は私は言わないんですが。言えない鬱憤をこのサイトで果たしてるようなもんです。

しっかしこれが道院(少林寺拳法における道場のこと)の先生なんかだと、言いたい放題ですよね。
何しろ相手は格闘技のかの字も知らない素人門下生ばかりだから。
適当に他流派のことをこき下ろして、安い黒帯のオッサンに神妙な顔で頷かせておけば、何も分からない可哀想な道場生達は「すげえこの人」「すげえ少林寺拳法」ってな具合です。

少林寺拳法が人々を騙すのはこれだけじゃありません。
少林寺拳法に体験に行ってまず驚くのが、その黒帯率の高さです。
黒帯って知ってますか?一般的には、その武道をある一定のレベルまで修めたという証明になる、ライセンスのようなものです。
これが少林寺拳法だとものすごく簡単に取れちゃうんですね。
資格にしろ卒業証書にしたって、簡単に取れるものほど価値が無いってのは世の決まり事ですね。
武道の世界でも同じです。
あるショウリンジャー(彼らはこう自称するらしい)の知り合いに聞けば、少林寺拳法では黒帯までは100%確実に取れるらしいです。金さえ積めば。
むしろ審査に落ちた人間など見たことがないと。

私は子供の頃、空手や柔道の道場に見学体験としてお邪魔したこともありますが、黒帯の方は指導者を除きごく僅かでした。
その一人一人が、見事な技術と身体能力の持ち主であったように思えます。

少林寺拳法はというと...正直、ジムのキッズクラスの(以下略

私はこの道場を一目見たとき、ははあなるほどと思いました。
少林寺拳法家の持つ異様なまでの自信の源が、ここにあるわけだと理解したのです。
弱くても黒帯。やる気なくても黒帯。そのうえ一般の人々からは少林寺拳法だろうが空手だろうが、変わらない黒帯と囃し立てられる。
すごいねー貴方、見た目に似合わず強いんだねー、と。
きっと少林寺の方は、おのれは空手や柔道なんぞの黒帯よりよほど強いんだという様な洗脳を受けているでしょうから、この自己満足に歯止めがかかる事もありません。
でも、そんなものは妄想に過ぎないんですよ。
私は道場体験に行った時、そこの先生に言われました。

「キックをやめて、少林寺を始めないか?才能ある君なら、きっと黒帯になれるよ。」

なんだそれは。馬鹿にしてるのか?

3.少林寺拳法の歴史

最後にちょっとした面白話があります。
少林寺拳法って、実は日本発祥の武道なんです。

「嘘だ!」
と思いますよね。そこのあなたも騙されてます。
これが少林寺拳法の狙いなんです。
もともと中国の少林寺には、「中国拳法の少林拳」ってものが存在します。世界中で有名なカンフーの筆頭格ですね。
それとは全く無関係に、数十年前の武道家宗道臣なる男は少林寺拳法を作り上げました。
この命名が偶然であるはずはありませんよね?しかし現在の少林寺拳法は、中国武術との繋がりを一切否定しています...

3.まとめ

如何でしたでしょうか?個別紹介というには偏った意見になってしまったかもしれません。が、これが私の本音です。少しでもこの似非武道による被害を減らしたい。強くなれると信じて少林寺拳法に打ち込む、可哀想な子供たちをこれ以上生み出したくない。そんな一心で執筆させて頂きました。

そして皆様は騙されないでください。偽物に、少林寺拳法に。

少林寺拳法 評価

強さ:☆
運動量:☆
指導レベル:☆
手軽さ:☆☆☆☆☆
安全性:☆☆☆☆☆